講義案内

2017年度の担当カリキュラム

2017年度は、立教大学大学院ビジネスデザイン研究科において下記のカリキュラムを担当しています。(ゼミ指導なし)

笠原ゼミ
笠原ゼミ

笠原ゼミでは、以下の領域における基礎理論の研究をレビューしたうえで、実際の論文作成に取り組みます。

カリキュラム紹介

消費者行動論

消費者行動論3

■講義概要:
消費者は、過去の経験と自己をとりまく環境などによってニーズやウォンツを感じ、製品・サービスを知覚して、選択する。その際には、環境のさまざまな要素を情報として受け入れる。更に、購買して、所有、使用した結果、満足あるいは不満足を感じる。以上のように消費者行動には多くの内的変数、外的変数が作用する。消費者行動論では、消費者が購入や所有、使用といった消費活動を行う際に、どのような変数が介在し、影響し、どのような結果が生じるかということを考察することをテーマとしている。消費者行動論とは、マーケティング戦略を立案するための、そして、マーケティング・リサーチを推進するための基盤的理論体系と考えられる。本講義では、マーケティング戦略、マーケティング・リサーチおよび消費者行動論の有機的な関係を明らかにすると同時に、消費者行動論を理論体系として整理して理解することを目的としている。

■成績評価方法:
提出レポート(40%)、授業で実施するクイズや授業での発表(20%)、 最終テスト(40%)

■準備学習・その他(HP等):
次回の予習範囲や課題は、各授業の最後およびCHORUS 上でコメントする。

■系統的履修について:
消費者行動論4の前提科目である。

■テキスト:
井上崇通『消費者行動論』同文館出版(2012)

■参考文献:
笠原英一『強い会社が実行している「経営戦略」の教科書』中経出版(2013)
池尾+青木+南+井上『マーケティングMarketing: Consumer Behavior and Strategy』有斐閣(2010)

消費者行動論4

■講義概要:
消費者は、過去の経験と自己をとりまく環境などによってニーズやウォンツを感じ、製品・サービスを知覚して、選択する。その際には、環境のさまざまな要素を情報として受け入れる。更に、購買して、所有、使用した結果、満足あるいは不満足を感じる。以上のように消費者行動には多くの内的変数、外的変数が作用する。消費者行動論では、消費者が購入や所有、使用といった消費活動を行う際に、どのような変数が介在し、影響し、どのような結果が生じるかということを考察することをテーマとしている。消費者行動論とは、マーケティング戦略を立案するための、そして、マーケティング・リサーチを推進するための基盤的理論体系と考えられる。本講義では、消費者行動論3で構築した理論体系を基に、各種事業分野への応用事例を研究することを通して、消費者行動論に対する理解を深めることを目的としている。

■成績評価方法:
提出レポート(40%)、授業で実施するクイズや授業の発表(20%) 、最終テスト(40%)

■準備学習・その他(HP等):
次回の予習範囲や課題は、各授業の最後およびCHORUS上でコメントする

■系統的履修について:
消費者行動論3を履修することが望ましい

■テキスト:
田中洋『消費者行動論体系』中央経済社(2008)

■参考文献:
笠原英一『強い会社が実行している「経営戦略」の教科書』中経出版(2013)
池尾+青木+南+井上『マーケティングMarketing: Consumer Behavior and Strategy』有斐閣(2010)
B to B マーケティング

B to B マーケティング1

■講義概要:
日本経済の構造的特性のひとつとして、セットメーカーに対してモジュールやパーツを提供しているサプライヤーの役割の重要性が挙げられる。トヨタに対するデンソー、ホンダに対するケイヒン、日産に対するユニプレス等の活動が、トヨタ、日産、ホンダ等のセットメーカーの価値創造プロセスにおいてきわめて重要である。上記のような企業と企業の関係にスポットをあてたマーケティングの領域がBusiness to Business(略してB to Bマーケティングである(伝統的には、産業財マーケティングもしくは生産財マーケティングと称されている)。しかしながら、その重要性にもかかわらず、上記の企業対企業、つまりBusiness to Businessの領域におけるマーケティングの理論化は、我が国においては著しく遅れているのが現実である。本講義では、伝統的なマーケティング・マネジメントのフレームワークを踏まえながら、B to Bマーケティングの本質である以下の二つの点にスポット当てて、B to Bマーケティング独自の理論を組み立てていく。二つの点とは、買い手企業の組織購買行動と売り手と買い手企業間のインタラクティブな関係性である。この特徴をベースにマーケティング戦略の総論である、ターゲット市場の評価・選択、それに対する提供効用の明確化、および各論であるマーケティング・ミックス、つまり、製品コンセプト開発、価格設定、チャネル設計と運用、プロモーション展開等の活動はどうあるべきかを理論的に論じる。
本講義は、産業財メーカーで、マーケター、営業、企画、開発もしくは購買を担当している方はもちろんのこと、消費財メーカー、金融、サービス業等で、法人営業を担当している方にとっても有益な視点を提供できるものと考えている。実際の講義は、クラス・ディスカッション及びショートケースを展開することにより、理論の理解を深めていく。

■成績評価方法:
提出レポート(30%)、筆記試験(40%)、ケース・スタディ(30%)

■準備学習・その他(HP等):
次回の予習範囲や課題は、各授業の最後およびCHORUS上でコメントする。

■系統的履修について:
B to B マーティング2の前提科目である。本講義受講に際しては、マーケティングに関する基礎的な知識があることが望ましいが、必須とはしない。

■テキスト:
マイケル・ハット+トーマス・スペイ. 笠原英一(解説・訳)(2009) 『産業財マーケティング・マネジメント-理論編』白桃書房

■参考文献:
テーマごとに講義内で適宜紹介する。

B to B マーケティング2

■講義概要:
日本経済の構造的特性のひとつとして、セットメーカーに対してモジュールやパーツを提供しているサプライヤーの役割の重要性が挙げられる。トヨタに対するデンソー、ホンダに対するケイヒン、日産に対するユニプレス等の活動が、トヨタ、日産、ホンダ等のセットメーカーの価値創造プロセスにおいてきわめて重要である。上記のような企業と企業の関係にスポットをあてたマーケティングの領域がBusiness to Business(略してB to Bマーケティングである(伝統的には、産業財マーケティングもしくは生産財マーケティングと称されている)。
しかしながら、その重要性にもかかわらず、上記の企業対企業、つまりBusiness to Businessの領域におけるマーケティングの理論化は、我が国においては著しく遅れているのが現実である。
本講義では、買い手企業の専門性、購買の合目的性、購買行動における組織性、売り手と買い手企業間のインタラクティブな関係性等の特徴をベースに構築したB to Bマーケティング理論を、各種ケースを用いて深堀することを目的としている。
ケースの対象とする業界に関しては、自動車、電気、電子、化学、サービス等の広い分野をカバーしながら、ドメインの選択、資源配分、競争戦略、セグメンテーション、ポジショニング、製品開発、チャネル管理、プロモーション、営業活動、活動を支えるための組織マネジメント等の様々なテーマで議論を展開する予定。
最後に、理論、ケースを踏まえて、産業財分野においてコンサルティング活動を推進し、顧客に対する付加価値を提供するためのポイントについても解説する予定。

■成績評価方法:
提出レポート(30%)、筆記試験(40%)、ケース・スタディ(30%)

■準備学習・その他(HP等):
次回の予習範囲や課題は、各授業の最後およびCHORUS上でコメントする。

■系統的履修について:
本講義履修に際して、B to Bマーティング1を事前に受講しておくことが望ましい。

■テキスト:
マイケル・ハット+トーマス・スペイ. 笠原英一(解説・訳)(2012) 『産業財マーケティング・マネジメント-ケース編』白桃書房

■参考文献:
マイケル・ハット+トーマス・スペイ. 笠原英一(解説・訳)(2009) 『産業財マーケティング・マネジメント-理論編』白桃書房
グローバルマーケティング

グローバルマーケティング1

■講義概要:
マーケティングにおけるグローバル化への対応とは、世界のあらゆる市場にデータ収集や営業の拠点としてのオフィスを開設することではない。グローバル化と世界各地に拠点を置くということは、全く別の次元である。自社の経営資源を生かして、顧客の満たされないニーズを探索・確定し、ソリューションを提供していくという一連の価値創造を、市場の選定から、価値を創るための開発、生産、組み立て、サービス等の機能の組み合わせも含め、グローバルベースな視点で考察するこがグローバル・マーケティングの本質である。グローバル・マーケティング1では、総論として、グローバル・マーケティングの枠組み、参入市場の決定、市場参入方式の決定、参入基本戦略、機能・領域間の統合・調整、組織・体制などをカバーする。

■成績評価方法:
提出レポート(50%)、試験/クイズ(50%)

■系統的履修について:
グローバル・マーケティング2の前提科目である。

■テキスト:
各講義で資料を配布する予定。基本テキストとして、開講時における最新文献を紹介する。

■参考文献:
笠原(翻訳・解説)『グローバル戦略市場経営』白桃書房 イアン アーロン (著), ユージン D. ジャッフ (著)

グローバル・マーケティング2

■講義概要:
マーケティングにおけるグローバル化への対応とは、世界のあらゆる市場にデータ収集や営業の拠点としてのオフィスを開設することではない。グローバル化と世界各地に拠点を置くということは、全く別の次元である。自社の経営資源を生かして、顧客の満たされないニーズを探索・確定し、ソリューションを提供していくという一連の価値創造を、市場の選定から、価値を創るための開発、生産、組み立て、サービス等の機能の組み合わせも含め、グローバルベースな視点で考察するこがグローバル・マーケティングの本質である。グローバル・マーケティング2では、グローバル・マーケティングの領域の中で、特に今後の成長が見込まれる中国を中心とするアジア市場と、提供するソリューションに関するキーワードであるマス・カスタマイゼーションを2大テーマとして、深く掘り下げることを目的としている。

■成績評価方法:
提出レポート(50%)、試験/クイズ(50%)

■系統的履修について:
グローバル・マーケティング1を事前に受講しておくことが望ましい。

■テキスト:
各講義で資料を配布する予定。基本テキストとして、開講時における最新文献を紹介する。

■参考文献:
フィリップ・コトラーほか(2007)『ASEANマーケティング』マグロウヒルMichael D. Hutt and Tohmas W. Speh (2004). Business Marketing Management: A Strategic View of Industrial and Organizational Markets.South-Western (マイケル・ハット+トーマス・スペイ. 笠原英一(解説・訳)(2009) 『産業財マーケティング・マネジメント』白桃書房